クランクアップ

本日で今年度の撮影はすべて終了。いろいろみたりすることが実に充実した業務であった。完成がどうなるか楽しみだ。
メンバーとは、撮影の合間にお昼とかに一緒に行くことがあるのだが、そこでの会話が実に興味深くて楽しい。やっぱり映像を生業として生活しているだけあって、むちゃくちゃ映画に詳しいので嬉々として話してしまう。下妻物語の編集は面白いとか、小林正樹の人間の条件をオールナイトでみたとか。今日は日本の3人の巨匠の話。「黒澤明は椿三十郎が傑作」「溝口健二は女性の撮り方がうまい」「小津安二郎のローアングルはどこかしらほっとさせる視点でとる効果を持っているが、何か他の意図もあるに違いない」といった話は、自分の眠気を吹き飛ばすのに十分過ぎるほど魅力的な話だった。ぜひプライベートで熱く語ってみたい。自分は頭でっかちで経験や実績がないので専ら聞き役ですがね。それでも楽しいからいいのです。
ちなみにカメラマンは、やっぱり宮川一夫が断トツの知名度を誇っているとのこと。自分の認識は正しかった。